手術認定看護師になるにはどのような手続きが必要なのでしょうか?まず、この資格を取得するには看護師歴5年以上でそのうち手術看護の実績が3年以上必要です。この条件を満たしていれば、現在全国で3ヶ所にて行われている教育課程に入学することができます。6ヶ月の教育課程修了後、認定試験を受けます。試験と言われると緊張してしまいますが、合格率は90%以上です。すでに実戦経験があり、教育課程を経た人にとってはそれほど難易度の高い試験ではないと思われます。
認定看護師資格を取得する条件をまとめると下記の通りです。
・日本の看護師免許を持っている
・免許取得後、実務経験が5年以上、認定分野の実績が3年以上ある
・認定看護師教育機関(課程)を修了している(6ヶ月615時間以上)
・教育課程は6ヶ月以上で、昼間に連続した教育である
これらの条件を前提として手術認定看護師は、手術という特定の分野に関して熟練した看護師スキルや知識を持つ人とされています。「術前・術中・術後」では、コミュニケーション能力や安全管理やマネージメント能力など特有のスキルが求められます。また、看護スタッフへの指導なども担わなけれれいけませんので、リーダーシップを発揮することも必要です。
資格取得後の活躍の場は幅広く、大学病院や総合病院、救命救急センター、災害拠点病院に指定されている医療機関など、手術室を持っている病床数の多い医療機関であれば手術認定看護師を必要としている職場は多くあります。
他に海外の手術室看護師として働きたいという人もイギリスやオーストラリアでは、日本の看護師免許があれば現地で研修を受けるだけで良いというところもありますし、JICAや国境なき医師団の一員として発展途上国でオペに携わる看護師として働くこともできます。(ちなみに、アメリカやカナダでは、その国の看護師資格試験をパスしなければいけません)
どうしても気になってしまうのが資格取得にかかる費用でしょう。以下に項目別の費用を例示します。
入試試験料:約5万円、入学金:約5万円、授業料:約70万円、実習費:約10万円、認定審査費用:約5万円、認定費用:約5万円など。
全てを合計すると、約100万円程度の費用が必要になることが分かります。病院によっては認定看護師資格取得を支援しているところもありますので、相談してみるといいかもしれませんね。
About me
手術室看護師と呼ばれることが多いですが、その勤務の内容はあまりよく知られていません。私自身も配属されて5年ですが、最近ようやく仕事の流れを覚え、一人前の仕事ができるようになってきたところです。仕事は文字通り手術の現場に関わる仕事で看護師の知識プラス手術のテクニカルな知識や経験を要求されます。緊張感とタフさが求められるやりがいのある仕事です。キャリアアップを目指す看護師のために私の経験と知識をご紹介します。
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